2009年11月27日金曜日

FocusTalk V3改善‐バージョン3.0.1βを導入して

 Windows7とFocusTalk V3発売後、「私のIT技術ノート資料室」での資料作成と公開が遅々として、進みませんでした。
 仕事で、あるイベント2つ(成功裡に終了)の準備に追われ、家に帰る時間が遅くなり、パソコンに向かう時間が少なかったこともありますが、FocusTalk V3を導入し、実際使ってみて、FocusTalk2.0.5の機能と比べて、後退したと思われることがあり、筆が進みませんでした。

 それは、ダイアログボックスやユーザーアカウント制御のメッセージ等が開いた際に、スタティックテキストをすべて読み上げないことと、ツールチップが表示されているにも関わらず、読み上げないことでした。
 特に前者は、FocusTalk V3の特徴です。到頭、FocusTalkとはライバルの某スクリーンリーダーソフトと同じになってしまったのかと失望さえしていました。
 
 その旨をSkyfishのサポート窓口の方に電話で聞いたところ、バージョン3.0.1βで解消されているとお聞きしました。
 そこで、休みの本日、導入したところ、解消されたことを確認しました。

 Word2007やメモ帳で入力した際の軽やかさも復活しました。
 自宅外で、FocusTalkとはライバルの某スクリーンリーダーソフトを使って、Word2007で入力しますが、FocusTalkのような軽やかさが全然ないので、そのソフトを終了して、入力しています。
 FocusTalk V3を導入した当初も、入力が重くなり、その点も失望していました。新しい音声のせいかとも思いました。

 早速、資料作成と公開を進めたいと思います。

 β版ですが、導入してみて、FocusTalkの良さを再認識できました。
 バージョン3.0.1βを入れずして、FocusTalk V3の評価をするなかれと思います。ただし、β版ですので、自己責任でお願いします。

 V3からですが、メイン画面の「メイン」タブに「読みあげ履歴」が付きました。その履歴をwavファイル形式ですが、録音できます。
 資料を作るには最適の機能です。
 さらにその機能を充実させるためにも「クリップボードに転送」の機能を付けてほしいと思います。wmpファイルで録音できるようになればさらにいいと思います。

 エスペラント語をはじめとする日本語以外の言語対応のSAPI音声エンジンを選択できるのを大いに評価します。
 Juke Doxと併用して、視覚障害者の外国語使用に活用できるようになります。

 3.0.1の正式版の公開を強く望みます。
 そのためにも、β版での使用の結果をSkyfishのサポート窓口に届けたいと思います。

 いろいろと改善しているところへ、申し訳ないのですが、初心者向けに、「キー操作練習モード」の機能を付加することも希望します。すなわち、この機能に切り替えれば、キーボード上のキーを押せば、キーの名前を読み上げて、位置を確認できる機能です。

 現時点では、開発が事実上停止した「LatinA」を使って、キーの位置確認と操作の練習をせざるをえません。ライバルの某スクリーンリーダーソフトでは、機能の一つとして、キーの位置確認ソフトがあります。
 そのため、あるサポートに従事している方からは、初心者には、ライバルの某スクリーンリーダーソフトを奨めざるを得ないという声を耳にしました。

以上

2009年11月23日月曜日

パソコンを売る際に注意を!-喝

 販売店のお奨めのパソコンを購入した。自分が使用しているスクリーンリーダーソフトを導入した。

 パソコンを起動したら、スクリーンリーダーソフトは起動しなかった。
 手動で起動しても、読み上げない箇所が続出した。
 上記の症状をよく、耳にする。

 原因は、使用しているスクリーンリーダーソフトが32-bit版OS(Windows)にのみ対応している。
 しかし、販売店はそれを知らずに、今、お買い得として、64-bit版OS(Windows)パソコンをすすめてしまい、購入者もスクリーンリーダーソフトに対応していると思い、購入してしまったことである。

 スクリーンリーダーソフトのサイトをみると、使用環境で何bitOSに対応と明記している。

 購入者も販売者も使用環境を確認したうえで商談を進めて欲しい。

 問題は、誰が購入したパソコンのOSを32-bit版に変更する費用の負担をするかである。
 多くの場合は、購入者が自費で32-bit版のリカバリディスクを直接、製造元から購入しているとのことである。

 果たして、これでいいのだろうか。
 現時点で、64-bit版OS(Windows)に対応しているスクリーンリーダーソフトは少ない。32-bitから64-bitOS対応のバージョンアップ費用は、32-bit版のリカバリディスクの購入費用よりも高くつく。
 
 購入者に利用しているソフトの確認をして、コーディネートして、販売者が販売している。その際に、購入者が使用しているソフトを確認するのが筋である。
 ましてや、視覚障害の方が購入者ならば、使用しているスクリーンリーダーソフト、あるいは画面拡大ソフトの確認をするべきである。視覚にかかわらず、障害者が購入者であれば、使用している特性にあった環境を確認すべきである。

 販売者として当然すべきことをしていないで、購入者に買い替え費用を負担させるのはいかかであろうか。 
 製造元も何らかの配慮ができないのであろうか。

 各地の消費生活センターは、上記のことを見逃してもいいのであろうか。

 今回の問題は、パソコン利用におけるユニバーサルデザインの促進を阻害するものである。 

 視覚障害をはじめとする障害者のパソコン利用を理解しないで起こった問題である。
 福祉行政も見逃していいのであろうか。
 IT関連の行政も見逃していいのであろうか。

 ここで問題提起をしたい。
 個人間の商取引の問題ではないことを強く主張したい。